カナダ・バンクーバーで失くした携帯が返ってきた話
お恥ずかしい話ですが、携帯を落としました。iPhoneです。
日本人の友達とNabebugyoというレストランへディナーに行きました。
(とっても美味しかったのでオススメしますバイダウェイ)
食事を終え、目の前のバス停でUBCへ帰るバスを待っていたその時。
なんか首が寒いなあ〜スースーするな〜と思ったら。
マフラーがない!
ああまたやってしまった、どこで落としたかなと考えるはらまーみ(防寒具を失くす前科有り)
とりあえずお店に戻って探そうと踵を返したその時。
バスが来た〜
ダッシュしました。お店に入り光の速さでテーブルへ行き隅に置かれたマフラーを取り戻してまたバスへダッシュ。頭の中にはランローラランのBGMが。ランマーミラン!!ここ最近で一番真面目に走りました。気持ちよかったです笑
友達が気難しいバスの運転手さんに訴えてくれたおかげもあり無事間に合いました。腰を下ろしてニンマリする私たち。
次の瞬間。待って、今度は携帯がない。
血眼になって探しました、コートやズボンのポケット、カバンの中もひっくり返すような勢いで何度も探しました。走る直前まではあったから、ぜっっっっっったいにランマーミランの最中に落としたんだ。
友達に「iPhoneを探す」をやってもらうと、携帯はやはりレストランの近くのバス停に位置している、、、
いや、少しずれてる??誰かが拾って持って帰っているのかと心配になる私。
とりあえずバスを降りました。
さこ姉が戻るバスを調べてくれるも、次に来るのは23分後。
その間にも私の愛しいiPhoneはどんどん遠くへ動いてゆく。
親指を立ててヒッチハイクしようかな。タクシーで追いかけようかな。
色々な考えがめまぐるしく頭を駆け抜けました。
結局さこ姉が見つけてくれた代替バスに乗ることにしました。
元のバス停へはバスをもう一本乗り継いで15分ほど。
私のiPhoneちゃんは森を抜け公園を抜け遠ざかって行きます。
私たちは乗り継ぎのバス停で焦って下車しました。
iPhoneは元の場所からかなり離れたところで止まり、動かなくなりました。
私のiPhoneは売られるんだ、そう思いました。
日本だったらタクシーに乗って追いかけて取り返していました。
いえ、カナダでも一人だったら絶対にそうしていました。
でもさこ姉に「もし携帯をとった人が悪い人だったら、私たち女二人で戦えるとは思わないしこんな夜に危険だと思わない?」と言われ、もっともだと思いました。
私はかなり動転していました。
戦って絶対取り返してやる、合気道を習っていてよかった、そんなことまで考えていました。笑
冷静沈着なさこ姉がいてくれた良かった、救済されました 。
正確な場所が分かっているのに、諦めるのは悔しかった。
でも私も命が惜しい。それにこれ以上さこ姉に迷惑はかけられない。
何とか理性的に考え、タクシーを呼んで寮へ帰りました。
私の部屋へ戻り、状況を整理しました。
どうやら私が今できることは、さこ姉の携帯から私のiPhoneをロックすることとキャリアを止めること。おろおろしながら手帳をめくり様々な情報 を探しました。
そこへ私の部屋をノックする音が聞こえました。
こんな時に何だろう、そう思いながらドアを開けると同じ階に住む友達のReeaがひょこっと隙間から顔を出した。
私の顔を見るなり
”マミ、携帯失くしたでしょ!”
???何で知ってるの?
その時の私の顔といえば。とても間抜けな顔をしていたと思います。
Reea曰く、私から返信がないことを不思議に思いメッセージを送ったところ、レイチェルという女の人から“この携帯を拾ったから持ち主に電話するよう伝えて欲しい”というメッセージが私の携帯の写真と共に届いたらしい。
THANK GOD!!!!!ありがとう神様!
肩の力が抜けました。
さこ姉の携帯からレイチェル女史へ電話をかけました。
いや、さこ姉が電話をかけてくださいましたアーメン。
なんと拾ってくれた人は偶然にもUBCの生徒で、明日キャンパスで会う約束を(さこ姉が)してくれました。
なんとも、人の温かさに胸がいっぱいになりました。
私の合気道を発揮するチャンスが無くなってよかった。
ありがとうカナダ、良い国家です。
Reeaが今日私にテキストしてくれなかったらどうなっていたか。
思えば彼女との出会いも偶然で、人生とはうまくできています。
生きていく上でほんの小さな決断や言動がこれからの私を変えていく。
もしかしたら人生は全て必然なのかもしれない。
だけど私にはよく分からない、神のみぞ知るってやつ。そんな映画あったなあ。アジャストメントだっけ。
でも私はそうじゃない方がいいな。全てがシナリオ通りの人生なんてつまらない。
毎日些細なことに悩んで、迷って、選んだ道を進んで何にたどり着くかは分からない。その先は明るいかもしれないし、真っ暗かもしれない。
でも、運命を変えられるってとっても素敵な響きでしょう?
だったら私は毎日を大切に生きていきたいのです。
そしてさこ姉には頭が上がりません。感謝感激雨霰です。
本当に頼りになるお姉さん。彼女と仲良くなれたのも共通の友達(私が中2の頃ロンドンで出会った)がきっかけ。素敵な出会いをありがとう。
とにかく携帯が再び私の手に戻ってくるようでよかった。
日頃の行いが良かったのかな?
あ、そういえばキッチンピカピカに掃除して共用スペース掃除機かけてゴミ出ししてきた。当番じゃないけど。あまりに汚かったんだもん。
徳積んじゃったかな〜てへぺろ。
とりあえず明日起きたら朝一でバスルーム掃除しよ。
おやすみバンクーバー。
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